5歳のこの少女アイリス・グレイス・ハルムショウ(Iris Grace Halmshaw)ちゃんは、自閉症を患っており、周囲の子供たちとも馴染めずパニックを引き起こしていました。アイリスちゃんにとって、この世界は孤独な場所でした。
ところがアイリスちゃんに親友ができたことで、世界は大きく変わりました。
今回は、孤独な天才画家少女と寄り添う猫をご紹介します。
自閉症のアイリスちゃんは、周囲と馴染めなかったため家庭で母親から教育を受けることとなりました。何にも縛られない自由な教育と親友である猫のチュラが、アイリスちゃんの才能を目覚めさせました。
アイリスちゃんの母親アラベラ・カーター・ジョンソンさんは、アイリスちゃんが自閉症と診断されたとき、「アイリスが夢中になるものを見つけなくては」と思ったといいます。
アイリスちゃんが、ある日、偶然に絵と出会いました。アラベラさんが棒人間を描いたところ、その絵を非常に面白がりました。そこで絵の具やブラシを与えてみたところ夢中で絵を描き始めたといいます。
アラベラさんにこれから描く絵について説明してから描き始めるというアイリスちゃん。スポンジ、スタンプ、ブラシ、プラスチックフォークなどを使って、ときに5時間も没頭して絵を描き続けるといいます。
さらに、猫のチュラからインスピレーションを得て絵を描くようになり、5歳となった今では多数の抽象絵画を描いています。
チュラはアイリスちゃんの偉大なる理解者。お風呂に入るときも、寝るときも一緒という仲の良さで、チュラとアイリスちゃんはいつも一緒にいます。チュラの存在は、自閉症によってパニックを引き起こすアイリスちゃんを落ち着かせる効果があり、アイリスちゃんは少しずつコミュニケーションが取れるようになってきました。
アイリスちゃんの描く作品は高く評価されており、1作品1500ポンド(約26万円)の値段がつくこともあります。