生後間もなく衰弱していく息子に対して、「ビートルズ」の楽曲『ブラックバード』を弾き語りを歌いかける父親の姿を映した動画が、インターネット上に公開され、注目を集めています。母親は出産後に眠り、睡眠中にそのまま帰らぬ人となってしまいました。
胸に迫る動画の中で歌うのは、クリス・ピッコさん。11月8日、緊急帝王切開により妊娠24週の未熟児で生まれた息子のレノン君に歌を歌ってあげようと、ギターを手にアメリカ・ロサンゼルス近郊にあるロマ・リンダ大学病院の新生児病棟に向かいました。
母親のアシュリーさんは同日、帰らぬ人となりました。レノンくんは3日間生存し、11日に母親の後を追いました。
保育器の傍らで歌うピッコさんを映した動画は、14日には330万回再生を突破しました。
ピッコさん一家の代理人は「彼は、この音楽が人々の心に響くことを認識しています。そして、私たちが手を取り合うことによって今苦しんでいる人たちをどのように癒せるのか、知りたがっています」と述べました。
現在、アシュリーさんとレノンくんのための追悼基金が設置されており、すでに6万ドル(700万円)が集まっています。