1998年にアメリカ・フロリダ州ジャクソンビルの病院で、生まれて数時間後に連れ去られた女性が、サウスカロライナ州で18年ぶりに無事発見されました。女性が母親と信じていたサウスカロライナ州の女、グロリア・ウィリアムズ(51歳)が誘拐および監禁関与罪で逮捕されました。
フロリダ州当局が13日、ジャクソンビル保安当局によりDNA鑑定で確認されたとして明らかにしました。当時の報告によると、ウィリアムズ容疑者は看護師に変装して母親の病室から新生児だったカミヤ・モブレーさんを連れ出しました。
ジャクソンビルの保安官は記者会見で、女性の健康状態は良好のようで「普通の18歳の女性」と述べ、今後、実の家族と接触するかどうかは本人の意思に任せるとしています。
女性の情報は、行方不明の子供を捜索する「National Center for Missing and Exploited Children」の通報で発覚。女性は偽造書類を通じて別の名前で暮らしていたことが分かったといいます。
実の両親である母シャナラ・モブレーさんと父クレイグ・エイケンさんと写真に収まるカミヤ・モブレーさん
カミヤ・モブレーさんは、これまでアレクシス・マニーゴという名前で生活をしていたとのことで、ウィリアムズ容疑者が実の母親ではないことを知りませんでした。
現在、カミヤさんは非常に混乱した状態で「私の母親(ウィリアムズ容疑者)は私が必要なものと望むすべてのものを与え育ててくれました。母親は犯罪者ではありません」と語っています。
裁判所の記録によると、ウィリアムズ容疑者はさまざまな犯罪履歴を持ち、過去には詐欺や福祉詐欺事件で有罪判決を受けていました。今後、ウィリアムズ容疑者は有罪判決を受けた場合、刑務所に収監される可能性もあるといいます。
誘拐犯で育ての母親であるグロリア・ウィリアムズ容疑者と写真に収まるカミヤ・モブレーさん